子どもが生まれて数年経つとこんな疑問が浮かんできませんか?
子どもの教育に関する疑問や悩みはこの1冊ですべて解決します。
私も上記のような疑問をもっていましたが全部解消できました。
また本書のおかげで、我が子の教育に関して早く何か始めなければという焦った気持ちが落ち着き、子どもの教育に対して冷静に考えられるようになりました。
そこで今回は、おおたとしまさ著『子育ての「選択」大全』をご紹介します。
子育ての「教育的」選択がわかる1冊
本書は0〜18歳までの「教育的」選択が丸ごとわかる1冊です。
この本は以下の項目について、どんな選択肢があるか、各選択肢の目的や成り立ち、効果などを解説しています。
- 世界の教育法
- 保育施設
- 習い事
- 家庭学習
- 受験と進学
それぞれの選択肢がどのような子どもを育てようとしているのか、
その選択肢でどのような力が身につくのか、
これらを知ることで、我が子に合った教育方法を選ぶことができるようになります。
本の中で語られる筆者の育児論もとても参考になり、自分の子育てに対する考え方を整理できます。
子育ての選択に正解はない
本書の結論は子育ての「教育的」選択に正解はない、です。
何を選ぶかよりもどのように選ぶか。選択するときの考え方が大切です。
理由は次の2つです。
- 正解は事後に決まるから
- 必要な力は全部もともと子どもに備わっているから
順番に説明します。
正解は事後的に決まる
「〇〇教育を受ければ東大に合格できます!」と言われても、その効果がすべての子どもに当てはまるわけではありません。
結果が保証された選択肢はありません。
子どもが夢中になって取り組むから教育方法が持つ効果が引き出され、成果が得られるのです。
親が注力すべきはどの教育方法を選択するかではなく、子どもが夢中になれるものを見つけることです。
子どもが夢中になっているかの判断は、後述する「子どものセンス・オブ・ワンダーを見逃さない」をご覧ください。
必要な力は全部もともと子どもに備わっている
非認知力や自己肯定感、キー・コンピテンシーなど、子どもの能力に関する言葉は日々新しいものが生まれています。
親はそれらの力を子どもに身につけされなければいけないと考えがちです。
しかし、筆者は必要な力は全部もともと子どもに備わっていると言います。
理由は子どもの能力に関する言葉は、人間が発揮してきた能力に名前をつけただけだからです。
協調性ややり抜く力など、それらが必要なかった時代なんてありません。
昔の人間は自己管理力がなかった、コミュニケーションスキルがなかったなんてこともありません。
必要な力はすべて子どもに備わっています。
親はそれらの力が育つのを応援すればよいのです。
子育てで大切なこと
子育てで大切なことは次の2つです。
- 子どものセンス・オブ・ワンダーを見逃さない
- 子どものぼーっとする時間を奪わない
子どものセンス・オブ・ワンダーを見逃さない
どんな教育方法を選択するにも、子どもが夢中になることが大切です。
子どもが夢中になっているかを判断する基準が子どものセンス・オブ・ワンダーです。
言い換えると子どもの心が動いている瞬間を見逃さないということです。
親は子どものセンス・オブ・ワンダーを見逃さず、共感してあげてください。
そうすることで、子どもの好奇心が励まされ、どんどん知的欲求が豊かになります。
また共感してもらったことがありのままの自分を認めてもらう経験になり、自己肯定感が育まれます。
親が子どものセンス・オブ・ワンダーに共感することで、その子のもっている能力を育てることができます。
子どものぼーっとする時間を奪わない
筆者は次のように述べています。
子どもはぼーっとする時間に自分の才能に気づき、それを自ら育てる
子どもはぼーっとする時間があるから何をするかを自ら考え、物事に取り組みます。
これにより主体性が身についていきます。
子どもが主体的に行動することで自分の興味や能力に気づき、自分の軸をもてるようになります。
そして自分が選んだ行動を認めてもらう経験を通して、自己肯定感が生まれます。
親は子どもがぼーっとしていると心配になって何かやらせたくなります。
しかし、その時間は子どもにとって必要な時間なのです。
まとめ:子育ての「教育的」選択がわかる1冊。「これを選べば正解」はない!
『子育ての「選択」大全 』という本をご紹介しました。
子育ての「教育的」選択がこの1冊ですべてわかります。
- 子育ての選択に正解はない
- 子どもにとって大切なセンス・オブ・ワンダーとぼーっとする時間
「これを選べば正解」というものはありません。
子どもが夢中で取り組めれば、その選択を正解にすることができます。
「我が子にどんな教育を与えたらいいの?」という悩みを解決し、子育てに対してどっしりと構えられるようになる1冊です。
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