「練習があるたびにどんな練習をすればいいのか悩む・・・」
「練習メニューを考えるのにすごく時間がかかる・・・」
練習メニューの作成にこのような悩みはありませんか?
そのような方には、テーマごとにメニューをあらかじめ決めておくことをおすすめします。
テーマごとに練習メニューが決まっていれば、その日にやるのは練習テーマを決めるだけ。
練習メニューを1分で決めることができます。
私は高校のサッカー部顧問を7年間やっていました。
今回ご紹介する方法を取り入れてから、毎日の練習メニューを考える時間がとても短くなりました。
練習メニューに悩む時間が短くなったことで、実際の指導に力を注げるようになったり、部活以外の仕事をする時間が確保できたりしました。
テーマごとにメニューをあらかじめ決めておく
練習するテーマごとにあらかじめメニューを決めておくことをおすすめします。
メニューが決まっていれば、その日にやるのは練習するテーマを選ぶだけでよくなります。
私の場合は、JFA公認ライセンス講習で習った8テーマ(全32メニュー)の中から選ぶことにしています。以下はその一例です。
ポゼッション | 守備(チャレンジ&カバー) | 前線の崩し | |
W-up | パス&コントロール | 5vs1鬼ごっこ | パス&コントロール |
TR1 | 2vs2+1フリーマン | 3vs3+2サーバーラインゴール | 2vs2+1フリーマン+2v2+GK |
TR2 | 4vs4+1フリーマン+2サーバー | 3vs3+3vs3+GK | 3vs2+2vs3+GK |
Game | 5vs5+GK | 6vs6+GK | 5vs5+GK |
テーマごとに練習メニューが決まっていれば、練習のテーマを選ぶだけでメニューも決められます。
毎回、練習メニューを作成する必要はない
練習のたびにメニューを考える必要はありません。
理由は次の2つです。
- 練習メニューを考える時間を節約する
- 練習においてメニューよりも大事なことがある
サッカー部の顧問や保護者コーチをしている方は、サッカーが本業ではありません。
サッカーに使える時間が限られている中、練習メニューを考える時間を十分確保できません。
また、選手が100%うまくなる練習メニューは存在しません。
そのメニューをどう指導するかが重要になります。
練習メニューを考える時間の節約、万能なメニューはないことから、練習メニューを毎回考える必要はありません。
その日の練習の決め方
私が高校サッカー部の顧問をしていたときの練習の決め方をご紹介します。
- 練習するテーマを選ぶ
- 練習メニューを微調整する
- 待ちの選手用のメニューを用意する
1では前週の試合で出た課題をもとに練習するテーマを選んでいました。
2では、練習したい現象がより多く出るように、人数やコートサイズなどを調整しました。
以下はその一例です。「4vs4+1フリーマン+2サーバー」を「4vs4+3フリーマン+2サーバー」に変えました。コートも縦長から横長に変えました。
3は選手の人数が多く用意した練習メニューを全員同時にできない場合です。
持久力やスピード、アジリティなどボールを使わないトレーニングを用意していました。
また、ピリオダイゼーションの考え方に従って曜日によって練習の負荷や難易度を決めていたので、それも練習を決める時間の節約につながりました。
練習メニューを考えるよりも大切なこと
練習メニューを考えるよりも大切なことは以下の3つです。
- ゲームモデルを決める
- 良いプレーと悪いプレーを決める
- 良いプレーは褒め、悪いプレーは修正する
ゲームモデルを決める
チームでどのようなサッカーをするかを決めることが最も重要です。
ゲームモデルが決まっていないと、どんな練習が必要か、どんなプレーが必要なのかが決まりません。
コーチングが場当たり的になってしまうことはありませんか。
同じプレーをやっても褒める時と怒る時がありませんか。
ゲームモデルが決まっていないと1つの切り取られたプレーの評価しかできないのでこのようなことが起こります。
プレーの基準を決める
次にプレーの基準を決めます。
プレーの基準が必要な理由は、良いプレーと悪いプレーの線引きをするためです。
例えば、「カウンターの局面では相手DFラインの背後へのパスを第一優先とする」です。
プレーの基準が決まっていれば、選手のプレーを評価することができます。
おまけ
プレーの基準は4つの局面とプレーエリアを基に考えます。
ミドルサードで攻撃の局面であればどんなプレーをすべきなのか、すべきでないのかといったことを決めます。
良いプレーは褒め、悪いプレーは修正する
練習をしているとき指導者がやらなければならないのは、選手のプレーを評価することです。
良いプレーは褒め、悪いプレーは修正します。
これにより、選手がどんなプレーをすべきかを学習していきます。
また選手がどんなプレーをすべきか自分で判断できるようになります。
例えば、先ほどのカウンターの局面の場合。
バックパスを選択した選手がいたら、そのプレーは基準未満なので修正します。
「相手DFラインの背後は見たか?」「ワンタッチで出せなかったか?」などプレーを改善するためのヒントを与えます。
指導者は練習メニューを選手に提供する以上に選手のプレーを評価することが大切です。
選手は自分のプレーへのフィードバックを受けることで、良いプレーを学習し、上達します。
まとめ:練習メニューの作成よりも時間を割くべきこととは?
毎回、練習メニューを考える必要はありません。
練習のテーマごとにメニューをあらかじめ決めておけば、当日はテーマを選ぶだけでよくなります。
また指導者にとって、練習メニューを決めることよりも選手のプレーを評価することの方が重要です。
選手のプレーを評価できるようになるためには、ゲームモデルを作る必要があります。
ゲームモデルの作り方は以下の書籍がとても参考になります。
その他、指導に役立つ本を以下のページにまとめています。
サッカーの指導でお困りの方、ぜひご相談ください。
サッカーの悩み相談お受けします サッカーに関する「どうしたらいいの?」を解決します
ココナラの登録は以下から行うことができます。
コメント