この記事では、宮嵜太郎著「中学生にもわかる会社の創り方・拡げ方・売り方」をご紹介します。
「起業=会社設立?」
会社の創り方・拡げ方・売り方
創り方
会社を創るにあたって、まず起業しなければいけません。
会社は、起こした事業を行う「箱」であると、著者は説明しています。ここでは、主に起業についてご紹介します。
起業には次の3種類があります。
1.ゼロから始める
2.M&Aで事業や会社を買って引き継ぐ
3.フランチャイズ加盟で始める
また、起業には4つのステージがあります。
自分がどのステージにいるかを把握することで、次に何をやるべきかがわかります。
起業の4つのステージ
1.アイデアだけある
2.商品が完成している
3.商品が売れている
4.利益も出ている
拡げ方
本書では、会社を「拡げる」3つの方法が記載されています。
しかし、この記事では、
「大きい会社」ではなく「強い会社」を創る
についてご説明します。
著者は、「大きい会社」にする前に「強い会社」にすることが重要だと述べています。
「強い会社」とは、営業利益率が高い会社です。
そして、営業利益率を増やす方法として以下の3つがあげられています。
- 売上を増やす(商品単価を上げる、売上個数を増やす)
- 原価率を下げる
- 固定費を下げる
「売上ゼロでも耐えられる会社」を創ることが第一です。
売り方
会社のゴールの1つとして「売却」があげられます。
著者は、
これからの時代は2〜3年でイグジット(=売却)と起業を繰り返すというのも、起業家として生き残るひとつの手段
と述べています。
会社を売却して、利益を得ることもできるのです。
会社を「駅伝」に例えた話が興味深かったです。
会社は、・・・創業が得意な人、拡大するのが得意な人、安定させるのが得意な人がバトンを受け継ぐ
私は、創業からすべて1人で行うと思っていたので、新しい見方を知ることができました。
その他の学び:これからは自分自身の力で生きていく時代
「自分の力でお金を稼ぐことは、これからの社会を生きるために絶対に必要な力」
「起業には、これからの社会を生きていくのに必要な要素がたくさん含まれています」
著者はこのように述べています。
私も起業の本を読んで同様のことを感じました。
起業をとおして、失敗との向き合い方を学べたり目標に対して計画・実行・改善の流れを繰り返したりすることができます。
正解がない時代を生きるうえで必要な力を起業で身につけることができると思います。
まとめ
この記事では、宮嵜太郎著「中学生にもわかる会社の創り方・拡げ方・売り方」をご紹介しました。
会社の創り方・拡げ方・売り方を要点をしぼって、わかりやすく説明している1冊です。
ただし、自分のやりたいことで起業するというよりは、会社を創って、拡げて、売るということを考えている人向けの本と言えると思います。
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